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少子化問題を解決する方法を教えます [社会]

 子供の頃、「人口爆発がどんどん進み、日本も食糧危機が数年後には訪れる」と散々脅されていたので、「人口なんてあまり増えない方がいいんじゃないか?人類がいつかどうせ滅びるなら文明の暴走、資源の枯渇、戦争、天変地異、公害、疫病等による地獄絵図的な壊滅よりも人口減少による先細り的な終末の方が人類にとって幸せじゃないか?」と考える癖がついている。が、経済的には人口は余り減らず、若年人口が保たれている方がどうやらいいらしい。だから少子化はよくないのだ。経済学のことはよく分からん。
 で、何故少子化が進んでいるか?理由としてあげられるのは、長引く不況、格差拡大、社会不安、それらによって若者達が貧困化し余裕がなくなっている等だ。だから、もっと若者達が豊かになり、余裕が出来れば子作りに励むよりになり、少子化は止まるだろう。少子化問題へのコメントはおおむねそういう主旨で書かれている。政治のニュースから聞こえてくる言説も大体そんな調子だ。だが、それは本当だろうか?

逆じゃないか?と、思う。
 
 どうやったら少子化が抑えられ、若者達が子作りに励むようになるか?はっきり言おう。もっと貧困化を進めろと。格差を増大させ、一握りの豊かな層と大半の惨めな層に二極分化させ、最低限の文化的生活などとんでもない、明日も生きてられるかどうかのギリギリのラインまで追い込んでしまえ。
 自分1人が生きていけるかどうかも、ギリギリのラインで、子供など作れるか?みんな思うだろう?ところが、不思議なことに、ガンガン作り出すのである。これは歴史が実証している。そして、世界のニュースが。
 ベビーブームは戦争直後の最も国民が貧困に喘いでいた時代に起こった。戦争が終わった安堵感が原因なんて説得力の希薄な分析がウィキペディアなんかに書かれているが、今の若者より当時の若者の方が物質的経済的に豊かで余裕があったなんて言えるのか?
 あるいは人口爆発を起こしている国々を見てみるがいい。そこで子供をガンガン産んでいるのは、飢餓に喘いでいる超貧民層である。何故食うや食わずの境遇に置かれている人民がものすごい勢いで子供を生産するのか?もっと苦しくなるに決まってるのになぜやるのか?これが不思議でしょうがないと常々思っていた人はいっぱいいるだろう。ちなみにそういう国の貧困層は知識レベルも低く、バースコントロールへの意識が希薄だからという説明は成立しないらしい、コンドームを配給してもダメだったらしい。つまり、蒙昧だから後先考えずセックスしまくって結果望まれない子供を次々に孕んでいくわけじゃなく、ちゃんと子供を産みたがって産んでるらしい。
 あるいは現代日本において、早々と結婚し早々と妊娠出産を迎える層がどういう層なのか見てみるといい。それはセレブ、ハイソサエティーだろうか?経済的にはあまり上の方でないやんちゃで荒んだ階層の方が早婚、多産の傾向があるのではないか?
 代表的な例を挙げたが、世界のいろんな国々を見ても、歴史を概観しても、おおむね豊かな人よりギリギリの人の方が子作りに積極的な傾向がある。不思議なのだが、人間はそういう習性なんだと結論するしかない。

 なんとかこれにもっともらしい理由をひねりだすことが出来るとすれば、人間は余裕を持つと余暇・レジャー・趣味を大切にしようとしはじめ、ある者は哲学的なことに思いをめぐらせたり、ある者は妊娠に結びつかない性の形を追求し始めたり、ある者は仮想現実の異性の方がいいと思い始めたり、とにかく屈折し出すということだ。人類の自然な本能の形から遠ざかり出すのだ。
 これは統計的に掘り下げてないけど、自殺に関しても同様なのではないかと思う。明日生き延びられるかどうかわからない危険な状況ではあまり自殺って起こらないのではないか?食うに困らず、「俺は何のために生きているのか?」なんてことを考える時間がたっぷりあると何人かは自殺もいいなと思い始めるのではないか?この辺はあまり自信ないけど、自殺も豊かさとの相関関係があるような気がする。
 とにかく、余裕を持つと人間は「子供なんて作ったり育てたりする余裕なんてないなあ」と考え出す不思議な習性を持っているようだ。矛盾しているんだけど、そういう風に見える。
 だから、少子化を解決するにはもっと庶民から「生かさぬよう、殺さぬよう」徹底的に搾り取って、ぐうの音も出ない惨めで辛い状況に追い込むのが一番と思われる。変な理論だけど、歴史が実証しているのだからしょうがない。子育て支援などしない方がいいのかも。少子化大臣さん、むしろ子育て税とか導入してみては?

追記:東日本大震災の直後に被災者の間でちょっとした結婚ブームが起こったのを思い出した。過酷な状況の中で配偶者を求める気持ちは子供欲しい気持ちとは別口かもしれないけどね。

タグ:少子化問題
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