SSブログ

オリンピックが楽しみだ [雑感]

 「え?今年オリンピックなの?」
 次回夏期オリンピックまであと○年、W杯までまであと○年とかしょっちゅう指折り数えるほどスポーツ好きではないので、大体ひとに言われて気づく。ほう、今年なのかと。
 冬期で楽しみなのは、いろいろお騒がせ選手が現れること。前回は「反省してま〜す」「チッ、うるせえな」の国母さんだっけ?その前は今井さん。今井成田兄妹。
 今井さんは、複雑な家庭環境、ラップ、整形、兄妹そろってキラキラネーム、あっという間の離婚、風俗勤務、ヌード発表等、出てくる話題がいちいちDQNとして完璧!!今でもその動向から目が離せない。
 さあ、今年はどんなキャラが登場するのか、今から楽しみだ。スポーツニュースをしっかりチェックしておこう。ちなみに競技は見ない。
 夏期オリンピックではあまりその手のニュースは出ない。何故なら基本的にスポーツってのは中高の部活あたりを競技人口のメイン層としていて、そこから勝ち上がってきた優秀な選手が晴れの舞台で活躍する。そこでは鬼コーチ、鬼先輩による封建的、軍事教練的なしごき、スパルタ指導が行われ、精神主義、根性論が人格形成の根幹までしみついたキャラクターとして成長する。
 実は企業もそういうキャラが欲しいので、採用ではスポーツマンタイプが優先的に採られる。就活入門みたいな本を読むと「スポーツに縁のない学生生活を送っていても、『何かスポーツやってましたか?』と訊かれたら、強引にでもやってたことにして答えよう。」って書いてある。「体育会系」は単にスポーツ界だけの話ではなく、日本の社会、経済の成り立ちの根本によこたわる何か重要なものなのだ。
 まあ、それは余談として、夏期オリンピックに出てくる選手は、高校球児と同様、日本スポーツ教育の精神論で徹底的に洗脳された人たちなので、基本ひたむき、疑うことを知らない一本気な性格の人間が多いはず。少なくとも表向きはさわやかで純真、それを演じることに長けた人たちであろう。中身はただのチンピラみたいなやんちゃ坊主も多いかも知れないが、それを表に出さない術を熟知している。
 ところが、ウィンタースポーツはちょっと違うノリを感じる。単にレジャーっぽいというのではなく、いや、その面も重要なのだが、例えばスノボとかは、グラフィティ(落書き)とかと同列のあの手の文化の一翼を形成している。ラップのスキルを上達させるのと同じノリで打ち込むので、ファッションの一部あるいはファッションと同等に打ち込むべきもの。腰パンだからまじめじゃないなんて非難するのはお門違いだ。彼らは真面目に自分が属する文化のスタイルを貫いている。あれが彼らのTPOなのだ。そのTPOとは「悪そなやつは大体友達」というTPOである。
 夏期オリンピックや高校野球と同種の「部活のTPO」で評価してはいけない。チャラいやつがスノボに打ち込んだとして、打ち込みすぎてチャラくなくなったら、彼らの文化的文脈のなかでは「負け」である。それは国民の期待なんかよりずっと重要なことだ、彼らのライフスタイルにおいて。
 そんなわけで、冬季オリンピックにおいては代表選手が、「え?」って言うような言動を次々に起こす。彼らにとっては普通のことでも、我々はビックリする。それはもともと棲み分けされている異文化が接触する貴重な機会であり、その違和感を楽しむべきなのだ。さあ、今年はどんな印象深いエピソードを提供してくれるだろう。大変楽しみだ。

トラックバック(0) 

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。